今日の日記

チューリップ

それにしても、言及したキーワードにいつまでも「日大」が残ってるのが不可解。*1

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http://d.hatena.ne.jp/twooclock/20070308
から今日まではチューリップシリーズ。
これは、順番が逆になっちゃったけどつぼみの頃。

読書

クイーンはやたら「論理論理」言うけど、これは時代の雰囲気がそうだったんではないかと思った。
1900年前後にヒルベルトプログラムという、数学の無矛盾性を示そうという計画があったんだけど*2、それくらい近代知や論理というものに対する信仰ってのは大きかったんだと思う。
小説は読者に読んでもらえて初めて社会的に意味のあるものになるとするならば、社会の雰囲気の影響は免れえないわけで。
で、振り返って今のミステリはどうなんでしょうね。読んでないので僕は知りませんが。

銀座八丁目探偵社銀座八丁目探偵社―本好きにささげるこだわり調査録 (ダ・ヴィンチブックス) 45冊目

以前紹介した出版業界裏口入学―作家・ライター・編集者をあきらめかけたあなたへ (ダ・ヴィンチブックス)の続編。
本をめぐるさまざまなことがらを、好奇心の赴くままに体験するレポ。
読んでて思ったのは、やっぱり本ってのは特別な商品なんだなあってこと。
本ってのはそもそもそれを構成する物体に商品価値はないわけで。インクや紙がナンボのもんじゃいって話で。
じゃあ、僕らは何に金を出すのかというと、文字を読んで得られる感動・知識に金を出してるわけです。
だから、使えなくなったからと言ってすぐに捨てられるものではないてことが、この本の内容からよくわかる。*3
捨てられた本を拾う人、図書館を開くので余った本を寄贈してくれと頼んだら次々と集まる本とかね。
本は、商品であるけれども、ちょっと変わった側面を持ってるのだ、ということですな。
それがコンセンサスにまでなってるかというと難しいと思うけど。
個人的には、まず、本棚を作ろうって企画が面白かった。
確かに、本棚は収納性と検索性を備えなければいけないわけだが、なかなかいい本棚ってないわけで。
それは、中で喜国雅彦が言っていた、本好きが設計してないから、という言葉に尽きると思う。
市販の本棚は、どうしてあんなに横板が少ないのか!
次に、極小出版社の話が面白かった。
日本にはざっと4000の出版社があるそうです。僕は10も挙げられればいい方。全然知りません。
そこには、それでもやっていける戦略と、ハリポタの出版社みたいに一つのメガヒットで世界が変わるロマンと、本ならではの満足感があるんだと思う。
草創期のゲーム業界みたいだな、と思った。これはアツい!
団塊のオヤジが10人くらい集まって、退職金持ち寄って出版社やったらいいのに。
本好きなら一度は読むのがマジオススメ。

*1:犯人は二十日大根でした。

*2:これは1930年にゲーデル不完全性定理によって大きな変更を余儀なくされた。

*3:まあ、北尾トロの問題意識がそうなってるということかもしれないけど。