今日の日記

花壇

画像

花壇で掘った穴。
これは初期の計画通りに掘ったところ。(0.7m×0.7くらい)
で、ここで母を呼んで大きさを聞いたら倍くらいの大きさを頼まれた。

それはとてもオーガニック的なものよ!

今日は花壇作りの続き。やっと晴れたからね。
面積は、都合で*1前に書いたよりちょっとスケールダウンして、1.3m×0.9mくらい。畳と模造紙の間くらいの大きさだと思ってくれ。
で、これを深さ30cm掘って、さらに地上から30cm盛り上げる予定。
だから土は700リットルほど必要なんですな。自分で書いてめまいした。
どくだみしか生えないほどの粘土質*2だったんだけど、土壌改良のために腐葉土80リットル*3ようりん500gと、肥料として元肥500gと油粕500g入れた。
ちょっと(というかだいぶ)肥料過多だと思うんだけど、適量だと余らせてしまうんだよね。それを置いておく場所ないし。
土壌改良にはバーミキュライト*4も使いたかったんだけど、予算の都合でパス。
しめて、腐葉土800円、元肥500円、油粕300円、ようりん200円で、2000円内で納めたからまあよしとしよう。腰が痛いです。
あとは、猫対策だな。

読書

帝国以後帝国以後 〔アメリカ・システムの崩壊〕 26冊目

アメリカのグローバルスタンダードとやらに胡散臭さを感じてる人にオススメ。
筆者が言いたいことは、端的に言えば、アメリカって、実は本人が言う「世界の警察」とかそういうものなんじゃないんじゃないの?ってこと。
アメリカがやってることは、勝てる相手を選んでけんかを吹っかけてるだけであって、それは自己の存在意義を示すためにほかならない。
世界秩序とかそういうもののためではないということ。
まあ、言われなくてもそうだってのはなんとなく気づいてはいたけどさ。世界の警察なら早くアフリカの混乱に秩序をもたらして、農地の保護と教育水準を上げちゃってくださいよ。
じゃあ、なぜそういう欺瞞までして自己の存在意義を示さなければならないかというと、アメリカは世界(特にヨーロッパや日本)からの資金や工業製品なしには成立できないから。
特に日本が黙ってドルを買ってくれないことにはアメリカ経済は成立しないので。だって対外収支はすごい赤字よ。
そうやって世界がアメリカ経済に資金を注入するかといえば、それはドルが基軸通貨であり、世界の秩序に貢献する安定した国家に見えるから。
つまり、アメリカは経済を成立させるためには世界の警察であることを示し続けなければならないのだ、というのがこの本の論旨。
そのシステムが、世界中から富を集める帝国システムに類似してるので、このタイトルになったと思われ。
それを論証するために、まず社会の発展は、識字率と受胎調節に端的に現れるという仮説をもって、世界を説明する。*5
識字率は教育水準の高さを表すのだと思う。また、ある程度以上の能力を持つ労働者がいる現われでもあり、すなわち潜在的な経済力も示す。*6
受胎調節は、まず女性の権利拡充と教育水準の上昇を示し、かつ乳児死亡率の低下と教育コストの上昇を表す(のだと思う)。
つまり、これの上昇は、社会的に弱い層にまで保護が行き届いてるということ。


最後には、アメリカは帝国として適任かどうかの検証が行われるが、結論としては、成功した帝国に見られる普遍主義*7がない*8ため、早晩破綻するであろうと述べられている。
その論証は文学的に行われてもいるため全面的に賛同することはできないが、識字率と受胎調節ですべてを説明する明快さと、アメリカのグローバリゼーションに感じる胡散臭さの描写には非常に惹かれた。
これからの日本の進路を考えるにあたって必読だと僕は思う。*9
続編っぽい本*10も出てるので、これも読んでみようと思う。

*1:土を盛り上げる際の壁の厚みを忘れてたとかいうウワサ。

*2:掘っても掘ってもどくだみの根しか出てこない。

*3:自分でも多すぎだと思うんだけど、余らすわけにもいかんので。

*4:今調べたら、アスベスト疑惑があるから産地が明記されないものは使わないほうがいいらしいな。別にバーライトでもいいんだけど。モミガラくん炭を使いたかったのだが、近所のホームセンターでは高かった。

*5:この仮説も十分面白い。

*6:識字率の低いアフリカに工場が進出する例は少ない、と言われてひざを打ったことは否めない。

*7:基準を満たした人間なら誰でもその成員になれるということ。またその手続きの公正さ。さらにはそこに差別がない=現実的に可能であり妥当であること。

*8:例えば黒人を差別することで白人同士で団結できるような、自己以外を規定し排他するやりかたしかアメリカはできない。

*9:ただし読みにくい。文章がわかりにくいんじゃなくて、言ってることを理解するのにそれなりの教養が必要ということ。wikiを頼りに出てきた単語を調べつつ、知見をノートにとりながら読むのがオススメ。

*10:「帝国以後」と日本の選択。昨年末に出たみたい。