影をも踏ませない
というわけで今日はサイレンススズカ。
まずは金鯱賞で。見所は全部。逃げ馬なんで、先頭を走ってる馬を見ていてください。
サイレンススズカは最期があまりに悲しいため美化されてるきらいはありますが、高いパフォーマンスをもった名馬です。
素質を持ちながら開花までに時間がかかり、大逃げ、という自分の型を見つけた*1のが上で紹介したレースの前の年の秋。
そこからスタイルを完成しつつ、到達点を見せ付けたのがこのレースです。
マチカネフクキタル、ミッドナイトベット相手に現在の中距離戦では珍しい大差勝ちを中京2000mのレコードタイムのおまけつきで収めたそのパフォーマンスが見所。
この後宝塚記念に出て勝つんですが、それは騎手が武じゃないし割愛。
そして夏の休養の後秋初戦の毎日王冠。これがサイレンススズカのベストレースでしょう。
サイレンススズカの一つ年下には、エルコンドルパサー、グラスワンダーという怪物が二頭いました。
エルコンドルパサーは、4歳にてジャパンカップを制し凱旋門賞で二着*2したG1三勝馬、グラスワンダーはG1四勝馬です。二頭とも外国産馬なので、出られるレースが限られている中、これだけの結果を残したというのはすごいことなんですが。
サイレンススズカはこの二頭を押さえて見事に勝ちます。
二着のエルコンドルパサーまでは2･1/2馬身差さらに二着から三着までは5馬身差とぶっちぎりで。
そして満を持した天皇賞秋で、彼の生涯は終わります。
彼の生涯成績を見ると、通過順位に1が並んでますが、これはその地点を先頭で通過した、ということです。つまり、スタートからずっと先頭を走ってたってことですね。
好きなタイプの逃げ馬ではないですが、強かったことだけは間違いない。
