今日の日記
明日行く不動産屋さんから今夜九時に電話があった。
とると無言で切られたんだけど。いろんな意味ですごい不安。*1
画像
これは、掘る作業が一段楽したところ。
出した土の山。
おとといの写真と比べてもらえると、だいたいどれくらいの穴を掘ったか想像してもらえると思うんだけど。
読書
消えたマンガ家 32-34冊目
僕が読んだのは、太田出版から出てた800円本シリーズの1-3巻の方なんですが、現在手にはいるのは新潮社からの文庫版のようなので、画像もそちらにしてあります。
端的に言うと、筆を折ったマンガ家の、筆を折った理由とその後を追うルポ。
あの人は今?的な内容なんですが、その文脈は、マンガ業界がマンガ家にどういう犠牲を強いてるか、という告発の書になってます。
ただ、これは著者の意図通りではあるんですが、マンガ家の立場から、出版社側を非難するという内容に単純化されたきらいがあります。
できれば、ここからまた進めて、出版社側の事情も含めた包括的なノンフィクションを読みたいところです。
閑話休題。
最近、月刊ジャンプが休刊というニュースが流れましたが、言ってみればそれくらいマンガ業界というのは厳しさがあるんだと思います。*2
大半の競走馬の行く末が馬肉であるように、大半のマンガ家の行く末も、たぶん明るいものではないでしょう。
漫画を楽しむものとして、その暗さに目を背けてはいけないのではないかと思って読みました。
予想通り、内容はあまりハッピーになれるものではなかったです。*3
しかし対象にしたマンガ家があまりにマニアック。
3巻なんて、岡田史子しかわからんかったぞ。*4
僕の世代で消えたマンガ家というと、新沢基栄やえんどコイチや高橋よしひろ*5ですかね。
まとめて言えば、著者の私的な好みに非常に左右されてるきらいはあるし、テーマがテーマだけに、ユカイに楽しく読める本というわけではないです。
けれども、思い入れは伝わってくるし、宗教団体への潜入ルポや、鬼太郎が複数あった事実など、興味を持って読めば読み応えのある内容はたくさんありました。
一度は消えた富樫が、一度は戻ってきた*6ってことは興味深い。彼の消えた理由についてはともかく、帰ってきた理由を聞きたいなあ。
個人的に堪えたのは、ふくしま正美のところで出てきた、「描き続けてないと実力は落ちる」というような内容。
一度は文筆業を目指したブンガク青年として、これほど堪える言葉はなかったです。
あと、岡田史子の作品が読みたくなりました。誰か貸してください。