今日の日記

花壇

税理士に問い合わせなきゃいけないことがあるんで、月曜日まで作業がストップ。

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掘り出してるろ中に出てきた鉄骨。
これを見ながら、掘〜れ掘〜れ、鉄骨娘、とか思った僕はオッサン。
鷲尾いさ子でよかったっけ?

読書

魔女のかくれ家 (推理・探偵傑作シリーズ 6) 30冊目

フェル博士のデビュー作。
良くも悪くも自分がオッサンになったと思うのは、現代の捜査水準ではすぐ判明するようなトリックがわからないこと。だって、そんなの使うなんて思わないんだもん。
これは子供のときに読むべきであったかもしれん。
挿絵が横山まさみちプロダクションでワロス。オットセイは出てこなかった。
ディクスン・カーの著作の中から図書館の蔵書の中にあるものでなにか読もうと思って借りてきたんだけど、選択が適当すぎたかもしれん。
第三の銃弾と帽子収集狂事件があるようだから、そっちを借りてみよう。

90分でわかるデリダ90分でわかるデリダ 31冊目

デリダの生涯とその思想をコンパクトにまとめた本。
当然、これでわかるはずもないんだけれども、取っ掛かりとしては十分。
エヴァンゲリオンが映画化されようとかいうご時勢には、脱構築がどういうものかわずかなりとも触れておくことが大事かなあ、と思って読みました。
じゃあ、脱構築ってなんなのよ、と言われると、僕にも解説する資格なんかないんですけど、わかる範囲で説明を試みます。
まず、僕の大好きなwikiから脱構築について一部引用してみます。こちらより。

パイドロス』では、ソクラテスエクリチュールを批判し、パロールの優越を掲げているが、その中で登場する言葉が「パルマコン」である。「パルマコン」は「毒」を意味すると同時に「薬」をも意味する点で、決定不可能性をもつ。エクリチュールは文字であるから、人の記憶を保つとともに、記憶しようという意志を奪い取る。ここに、エクリチュールのもつ「薬」でありかつ「毒」のパルマコン的意味合いがある。パロールエクリチュールに先立って優越するといわれるが、その劣位のエクリチュールが逆にパロールを侵食している事態をデリダは暴き出す。パロールエクリチュールという階層的二項対立は、原−エクリチュールに先立たれ、それがこの二項対立をむしろ生み出しているのである(しかしこの生み出すものは「根源」ではない)。

それぞれの固有名詞の意味はさておき。いきなりパロールだエリクチュールだって言われてもさっぱりでしょう。それは興味があったらリンク先で読んでみてください。
で、ここで言ってる内容だけど、すっごい俗な言い方をすると、まず、一つの単語には複数の意味があるってこと。叙述トリックのミステリを読んだ人ならわかると思うけど(笑)。
叙述トリックの文中における「男」は読み手の期待する人物ではないことがしばしばだけども。
そこには決定不可能性が潜んでいる。
その「男」が誰かなんて、誰にも決定できない。筆者は決定してるというかもしれないけど、そうではない、別の解釈が成立しないと誰が言える?
で、その次。二項対立ってのは、取りこぼしてることがたくさんある。
まあ、現実に、自民か民主かって言われてもどっちも選べねーよ、と思ってる僕にはうなずける話なんですがww*1
で、そういう話がずーっと深められていった先に何があるかというと、テキストは、テキストの外に何もなく、ただ無数の解釈だけがあるとかそういう感じの話。
これは僕の個人的な解釈だし、大雑把過ぎて申し訳ないし、これを典拠にされると困るんだけども。
まあ、デリダはそういう話ではないかと思うので、エヴァンゲリオンがどうとかってときに少し勉強しておこうという気になったのですよ。
この本はページ数も少ないし、読みやすくはあるな。
次はもうちょっと詳しい本を読みます。

*1:別にどの政党同士の対立でもいいけど。