それってなんてエロゲ?

ゲームが表示図書類に指定されるという話で、ちなみに今日のクローズアップ現代もこのネタでした。
全国に先駆けて規制した神奈川県の知事は「青少年の犯罪を誘発するおそれがある」ということでしたが、これはいささか疑問*1
「おそれ」で規制するのは、有害物質とかなら予防原則ということでまことに結構なんですが、これは著作物なんで。
検閲にあたる「おそれ」があると思うんだよね。
ちなみにクローズアップ現代では、筑波大における、ゲームが暴力性を喚起するかという実験と、埼玉県(神奈川に続いて規制に踏み切る)における有害図書審査の模様を紹介してたけどどちらもワロス
実験のほうは、いろんなジャンルのゲームをプレイさせ、その直後に想起した単語を書かせて、その中に暴力的な単語がいくつ出るかという内容でした。心理学者も大変ですね。
有害図書の審査は、たとえば図書なら、いわゆる、青少年に有害なシーンの出るページが何ページか、ビデオならそういうシーンが何分か、ということを調べるんだそうな。
古賀亮一の漫画でよく夢見てそうな「エロ漫画を見て給料がもらえる職場」ってのは本当にあるんだなあ。
まあ、実際にするのは楽しくないでしょうが。僕もAVの画像チェックとか楽しくなかったし。
で、問題なのは、ゲームだとクリアに時間がかかる(場合によってはクリアできないこともある)こと。
ゲームは発売直後に売り上げのほとんどが集中するから、それを過ぎて規制しても意味ないんだよね。
結局1面で判断してたけど……そうか!やばいシーンは後半にすればいいや*2ってことにならないかしら?
自主規制団体では、ゲーム内容をビデオテープにして*3審査してるけど、そうするしかないんじゃないですかねえ。
まあ、こういう風に、実際にどうするかを考えずいきなり規制をかけるようなやり口に業界が協力してくれるかは疑問ですが。
というか、これはコンシューマーの話だったけど、エロゲーはどうなるの?

*1:放送の内容からするとある青少年犯罪の「少年は残酷な内容のゲームをよくプレイしていた」という新聞報道を鵜呑みにしたっぽくてなんかいや。

*2:まるで「登場人物は全員18歳以上です」みたいだ。

*3:ネギま!ではすごい量だったみたいだが。