今は反省している。

Diary * masa.edwでセブンの話題が出ているので、ちょっと書いてみよう。
僕がこれに出会ったのは、近所のレンタルビデオ屋のブラッド・ピットのコーナーでPVが流れていて、偶然それを見たこと……ってすいません。ごめんなさい。
本当は、昔、知り合った人に貸してもらったんです。
僕が暇つぶし用に無理矢理借りたので、特に内容とかに惹かれたわけじゃないです。
その雰囲気には見るべきものがある。
中世をモチーフとしたファンタジーを舞台としたゲームは、ほとんどの作品がどこかのマニュアルにでも書いてあるのか、テンプレに従って作ってあるように見える。
アメコミにあるような、コナン・ザ・グレートとビキニの女戦士が暴れまわるものか、今から森に殺し合いに行くというのに渋谷に行くような格好(もしくはコスプレ)してるようなんとか。
セブンは、絵本風のデフォルメをすべてに効かせることで、それらにあるような現実感のなさ*1から救われていたと思う。
要は、日本むかしばなしを見てリアリティがないという批判をする人はいない、みたいなもの。
欠点は、話は中途半端に終わること。
ストーリー期待でやったらがっかりします。
アルファシステム桝田省治が「俺の屍を越えてゆけ」を作ったときに「システムで遊ばせるゲームが作りたかった」というようなことを言ってたと思うんだけど、これはまさにそれだったんでしょう。
ローテーションなんて、現実の戦闘では何に当たるのか想像もできないですもんね。長篠の戦の三段撃ちじゃあるまいし。
続編はその世界観もストーリーも広げなかったようだ。
つまり、僕がその最大の魅力と感じた世界観は、そのシステムを遊ばせるためのデコレーションに過ぎなかったということだ。
まあ、それはそれでいいと思う。相応に面白かったし。

*1:もちろんそういうものが必須だとも、それさえあればいいとも思わない。ただ、そういうものを感じてしまうのは、お約束とやらに寄りかかって、世界観を納得させる努力を怠ってる、とは思う。