ドイツの日

昨日は結局、ヒトラーの贋札と、4分間のピアニスト見てきました。
よかったよー。


ヒトラーの贋札は第二次大戦時、ドイツが経済かく乱を狙った贋札作戦を基にしたフィクション。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%88%E4%BD%9C%E6%88%A6
これを作戦に従事したユダヤ人捕虜の視点から描く。
贋札を作らねば死、作れば同胞への裏切り。
もちろんサボタージュするやつも出る。
壁一枚向こうでは作戦に従事してない同胞が毎日理不尽に死ぬ。
そういう状況を、是とも非とも言わず描写する視点はなかなか。
もうすぐ公開は終わりだと思うので、ビデオでどうぞ。


4分間のピアニストは今見てよかった。
才能があるが人生を誤って刑務所に入っている少女と、音楽にのみ人生をささげた音楽教師の出会いがメイン。
それを見ると「この二人が出会って、コンテストに出て優勝して、人生をやり直すのね、オメデト」みたいな話しかと思うけど、ハリウッド映画ではないのでそういうふうにはならない。

主要な登場人物全てが、どっかで人生を間違えてる。
でも、人生を間違えるってどういうことだろう。
キノコ狩りばかりしている天才数学者もいるように、才能を生かし、役立てることが正しい人生だろうか?
本人の生きたいように生きるのが正しいのではないか?

少女の間違え方は、それがわかりやすく、こちらが外から見てるから歯がゆくもなる。
けど、実は僕たちも自分ではわかってないだけで人生を間違えてるんではないだろうか。

僕は今人生をやり直してる最中なので、彼女たちのもどかしさに非常に感情移入して見ました。
傷ついてない人生を歩いてる人なんていないし、そういう意味では誰にでも見てもらいたい作品です。


昨日見たのはたまたまだけど、どっちもドイツ映画。

さすがに二本目を見終わったあとはどっと疲れた。
一日三本とか無理やね。