今日の日記

西海橋

画像は、西海橋。右下にいるのは弟。


ウクレレ記法
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ウクレレの譜面が記述できるんだそうです。
はてなダイアリー編集画面には、TIPS表示部分があって、そこにいろいろ機能が表示されます。
はてな暦も1年半になり、知ってる機能も増えたのであんまり見てなかったんですが、先日たまたま見たこれはさすがに知らなかった。
もうたぶん使わないけど。

読書

・ブラックキャットⅡ ナイト・フォークナイト・フォーク(ブラック・キャット2) (集英社文庫―コバルト・シリーズ)
新井素子ライトノベル
もう山崎ひろふみのやらかすことを笑ってすごせるほど子供でもないし心に余裕もないけど、それ以外は普通に面白かった*1
ちょっとひねた目で見ると、これはやっぱり少女向け小説なんだなあ、と思う。
途中、自分がかわいくないと言う女の子をきれいにメイクするシーンで、いろいろとキャットが言うのだけれど、思春期の女の子のルサンチマン(というほどのものではないだろうけど)はこういう感じなんだろうなあ。


ところで、新井素子先生は、その後広瀬千秋さんと会うことができたんでしょうか。
新装版の文庫が出てると思うんだけど、そっちにはその辺書いてあるのかなあ。
・ブラックキャットⅢ キャスリングキャスリング〈前編〉―ブラック・キャット〈3〉 (コバルト文庫))キャスリング〈後編〉―ブラック・キャット〈3〉 (コバルト文庫)
今日返さなきゃいけないんで、ちょっと駆け足で読んでしまったけど。
値段で言うならブックオフ100円ものですね。
驚くようなor得られる何かがあるわけではないんで*2
非常にストレス少なく読めるのは評価点。


ライトノベルの祖としてあげられるのは、高千穂遥平井和正あたりだと思うんですが、それを今の形に近くした一人は新井素子だと思います。
その新井素子が、40半ばにして*3書くライトノベルってのはどういうものか、って思いながら読んだんですけど、一言で言うと
「sugeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!」
新井素子4030を過ぎ、ある程度の名声も得たとなれば、ライトノベルなんて書いてられないって気持ちになっても仕方ないと思います*4
特に、2010年も前に書いた作品なんて、恥ずかしくて埋めたいくらいの気持ちになると思います。
僕は、同人をやるうちに批評ばかりうまくなり、作品を書けなくなるって落とし穴にはまり込んだ人間なので、余計にそう思います。
それを、ほとんど違和感なしに続きを書くってのは、いろんな意味ですごい*5
そういう意味で、新井素子の資質のすごさに恐れ入った。
というか、2010年も前の話をどう組み立てるつもりだったとか、よく覚えてるなあ。


それとはまた全然別の話だけど、もう一つ興味深かったのは、オタクくさいところ。
例えば、いちいち全部説明したがるところとか。
具体的にあげると、たとえば後編の36ページ。
登場人物が、本筋には関係ない些細な行き違いをするんだけど、それを作者がどういう行き違いなのかいちいち説明している。
近代小説的にはタブーだと思うんだけど。ここに僕は、理解されたがるオタク性を感じるんだけども。
この小説では警察が優秀だとか、登場人物の計画の妥当性だとか、いろんなことを、作者が当たり前のように出てきて検討・説明する。
その言い回しが、オタクと言われる人が持つ、自分の考えたことをひたすらしゃべりたがる性格類型に似ているなあ、と感じるわけです。
それはさっきも書いたように小説的にはタブー(登場人物の口を借りてやらないといけない)なので、木になる人は読めないだろうなあ。これは。


さて、次は完結編を借りてきて、これでブラックキャットにはけりをつけます。

*1:つつじを壊してその意味を気づかないことだけは許せない。きっと今までにも似たようなことやらかしてるんだろうなあと思うと余計に。

*2:ライトノベルに「何か得よう」って態度で臨むのが間違ってると思うけど。

*3:追記:ご指摘をいただきました通り、キャスリングが書かれたのは新井素子先生が30台半ばのことです。間違えていたので訂正します。失礼しました。

*4:あくまで世間のライトノベルに対する評価をかんがみた一般論としてですが。

*5:最近の新井素子はぜんぜん読んでなかったんだけど、どうなんだろう。文体の変化とかなかったんだろうか。