JRA、応援馬券を発売

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時事通信社の表現は、誤解を招くおそれがあるので補足。
複勝とは、馬券を買った馬が三着(七頭以下のときは二着)までに入ると払い戻ししてもらえる(いわゆる「当り」になる)馬券のこと。
「三着までの馬を当てる」と言うと、1-3着までを当てなきゃいけない*1みたいにも読めるんで(笑)。
「同一馬番号の単勝複勝を同じ金額でセットで購入できる」ってのは、例えば「ステキシンスケクン応援馬券100円分」って言うと、単勝100円と複勝100円がセットになった200円の馬券を(当然200円で)買えるってことでしょうね。
そこらへん、記述があいまいなんで、実施されるかどうかは判らん気がしますね。
まあ、サービスが増えるのはいいことだと思います。
投入金額が1万を超えると「がんばれ!」が「差せ!」とかに変わると面白い。


夢のない話をすると、これは雑収入目当てだと思えちゃうんですね。
JRAの総売上額は平成17年度で約三兆円*2
実はこれ、平成9年の4兆円をピークとして、ちょっとずつ減ってるんです。
JRA(と国)の収入は、総売り上げの25%の中から出るわけですから、これは困った事態なわけです。


JRA特殊法人の中で、裕福だったので特に痛みを伴う構造改革をしなくてもやってこれたわけですけど、さすがに1年1千億くらいのペースで売り上げが減るとなると困ったもので。
で、ココに目をつけたんじゃないですかね。ヒントはディープインパクトではないでしょうか。


毎年換金されない宝くじの金額が報道され、大勢のため息を誘います。
で、JRAのこれはいくらあるのかというと、平成9年売り上げ4兆円のときに72億円です。
最近の数字は、僕がpdfを開くのがいやなのでわかりませんでした*3
こういう換金されない馬券の売上金は、JRAの雑収入として扱われます。
つまり懐に入るってことですけど。
去年はディープインパクトの馬券が換金されないので、注意を促すニュースが競馬番組の中で流れたりしました。
それと同じように、記念品として保持し換金しない人を増やすことで、そういう収入を増やそうと言う目論見じゃないかなーと。
まあ、下種な邪推なんですが。
9年前、売り上げの1/600だったところを増やそうとかそんなセコイことは普通思わないですよね(笑)。


応援したいと言う気持ちで馬券を買うことも、その気持ちを後押しする企画も、さわやかでいいんじゃないですか。
それでオッズが面白い動き方をすればギャンブル的には面白いですしね。
僕だって去年の宝塚記念でまず当らないだろうと思いながらコスモバルク単勝を買ったりするわけで。

*1:つまり三連単or三連複

*2:国にテラ銭とか払うと、300億くらいですかね、JRAの取り分は。

*3:JRAの資料はお役所ってことでpdfが多い。