野村監督は本当に野球がすきなんだと思う。

だめにした植物や間引き分を捨てようとするたびに
「なんでそんなもったいないことするんや。ワンポイントでもリリーフでも使いどころはあるやないか」
とノムラの教えが響く僕です。←ウソ。
図書館にリクエストしてた「巨人軍論」巨人軍論 ――組織とは、人間とは、伝統とは (角川oneテーマ21)が来ました。
巨人以外にこういう本が出ることはそうそうないわけですから、世界情勢がアメリカ抜きに語れないように、日本野球も巨人抜きには語れないんだなあ、と思います。
そのことの是非はさておき。
野村も星野も田淵ももとはといえば巨人好きですからね(たぶん)。
どういう話が書いてあるか楽しみです。
あと「他人を見下す若者たち」他人を見下す若者たち (講談社現代新書)も予約した。2冊あるけど11番目だって。

追記

巨人軍論面白いわ。
「私自身は巨人には三連敗しなければいい、一つ勝てばいいと考えていた。その代わりに当時は弱かった阪神横浜ベイスターズに確実に勝つ。そういうローテーションを組んだ」
トクチも言ってたけどペナントレース、つまりリーグ戦のマジックですな。
全部のチームに5試合ずつ勝ち越す(貯金5×5=25)より、そこには負けても2チームに1試合、もう2チームに15試合勝ち越した(貯金1×2+15×2-5=27)ほうが優勝だもんな。
今のところ、巨人の強者の野球と、野村の弱者の野球を対比させて論を進めていく感じ。
総論としては、
・組織の目的達成は組織の総力を最大にしてなされる。
しかし、能力が高い人間を集めればいいのかというとそうではない。なぜなら、
・人間の1+1は必ずしも2にならない。
から。
組織には必要とする役割があり、そこで最大の能力を発揮することが組織の力を最大にすることにつながるわけで、ビルゲイツを荷物運びにしてもマイクロソフトは大きくならない。
ではそうさせるためにはどうしたらいいのかと言うと、
・無形の力
が必要だということ。
それは額面に現れやすい能力以外の力のことだけど、具体的に何かは長くなるので、実際に読んでください。
もちろん野村監督は、有形の力を否定してはいない。
それがない人が大多数であり、そのときどう勝つか、の答えがそれ、ということ。