わが名はミスタートウジン

来週の日曜はフェブラリーステークスですな。
僕が競馬に興味を持ち始めたのは、PS版のダビスタが最初。
同じ時期ににGⅠに昇格したこともあって、このレースはなんとなく気にかかる。
月の名前を冠したレースはいくつかあれどGⅠはこれだけで、2月はずっこいなあ、となんとなく思っていた。
で、フェブラリーステークスというと思い出すのがミスタートウジン
最後に走らせてやれよ、と思ったので。後から記録を見てだけど。
15歳(現在の数え方だと14歳)まで走って99戦11勝。
(つまりあと1戦で、きりのいい数字になるし、最後がGⅠということで花道が飾れるだろうということ)
最後は彼のこよなく愛する銀嶺ステークスでした。
いや、よしだみほのネタで「わが名はミスタートウジン。銀嶺Sをこよなく愛し、齢15にして8回の出走を成し遂げたる者」ってのがあるだけなんだけど。
トウジン自身は別に愛してなかっただろうなあ(笑)。
同一レース連続8回出走は記録ではないかと思うのだがどうなんだろう。
ミスタートウジンは、ダート馬というイメージが強い。
実際僕もそう思ってたんだけど、レース結果見てたら……ドクタースパートと同じ皐月賞(89年)走ってるのかよ!
トウジンはJRAのGⅠをあと91年の天皇賞(秋)と、GⅠ昇格後のフェブラリーS(99年)走ってます。
レース結果はこちらhttp://homepage1.nifty.com/mie-w/keiba-kiroku.htm
ドクタースパートと同世代だから……えーと、ダービーはウィナーズサークル菊花賞バンブービギンか。
平成初のクラシック、○地初の皐月賞馬、葦毛初&茨城産初のダービー馬、と初尽くしの世代ですな。
ウィニングポストやるようになって初めて知ったんだけど、15歳まで走るってのは、大変なことなんですな。
まず、競走馬は経済動物で、厩舎も限りがあるので、儲けにならない馬は引退させられる。
つまり、トウジンは(少なくともある程度の歳までは)出走することで儲けになっていたのだ。
99戦中11勝でなんで儲けになるかというと、1位にならなくてもある程度の好結果ならお金が出るから。
しかし、競走馬の負担重量は、基本的には走れば走るほど増えるので、儲けになりつつずっと走るのは、非常に大変。
ああ、トウジンはがんばったんやなー。
ほかにもスペインランドとか、たくさん走った馬はいっぱいいるけど、僕にはトウジンだなー。
たぶんよしだみほのせい。
あ、あと大事なこと忘れてた。
トウジンの同世代だけど、とっても有名な馬がいた。サンデーサイレンス


追伸
トウジン産駒が、去年の8月に初勝利だって。しらなかった。
あと、トウジンの血統はこちら。http://csx.jp/~ahonoora/mr_toujin.html
ボールドルーラー系なんですな。まあ、配合はしやすそう。
多出走馬についてはこちらもhttp://bossa.gonna.jp/fullgate/suncometes/sc_introduction.html
ちなみに多出走のJRA記録は、昭和37年引退のオートダービーの122戦11勝。
牝馬は昭和63年引退のニッセイオーカンの108戦3勝。
国営競馬時代は、サシカタという馬が、これはアラブなんだけど159戦未勝利。
地方だとウズシオタローの250戦15勝。
地方と中央では開催日程が違うので、出走記録に差があるのはしょうがないです。
近年だとスペインランドやサンコメーテス(どちらも103戦)。
連敗記録でいうと有名なハルウララは現在113敗。走らされすぎて繁殖活動は厳しいだろうけど。
日本記録(同時に世界記録)は浦和所属のハクホークインの161連敗。
JRA記録は見つかりませんでした。
世界記録についてはこちら。http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Oak/2817/kaigai/Worldrecord_iroiro.html
エピソード好きの僕にとっては楽しい記録ですが、勝つことが至上命題の競走馬にとっては愉快な記録ではないかもしれません。
競走馬の世界は、皐月賞ハードバージが、知られぬまま観光用の荷役馬となり熱中症で死ぬような世界です。
その中で、繁殖に入れたトウジンは運のいい馬です。ハルウララも。
世界の厳しさは現実ですが、その上でなおやさしくあれかしと思います。